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大貫 敏彦; 坂本 文徳; 香西 直文; 尾崎 卓郎; 鳴海 一成; Francis, A. J.*; 家藤 治幸*; 酒井 卓郎; 神谷 富裕; 佐藤 隆博; et al.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 210, p.378 - 382, 2003/09
被引用回数:11 パーセンタイル:59.38(Instruments & Instrumentation)酵母に取り込まれたCsとCo及び他の元素をPIXEにより分析し、成長への影響を検討した。酵母の成長への影響を検討した結果、1mMのCsを培地に添加した場合には成長は阻害されなかったが、0.5mMのCoの添加により阻害された。Csを添加した培地で成長した酵母のPIXEスペクトルではCsのピーク強度が増加し、Pの強度が減少した。一方、Coを添加した場合には、CoとFeのピーク強度が増加したが、P,K及びZnの強度に変化はなかった。これらの結果から、PIXEは微生物の元素の変化を観察するのに有効であることがわかった。
尾崎 卓郎; 安部 静子*; 阿部 知子*; Francis, A. J.
Biological Trace Element Research, 90(1-3), p.273 - 281, 2002/12
被引用回数:4 パーセンタイル:6.56(Biochemistry & Molecular Biology)シリカを含む弱酸性溶液からの種々の放射性元素のイネ(Oryza sativa L. cv. Koshihikari)への取込みを調べた。シリカへの吸着やイネへの取込みの元素間挙動の違いを正確に見積もるために、ルビジウム,セシウム,ストロンチウム,マンガン,亜鉛,イットリウム及びセレンの放射性元素を同時に溶液内に添加し、完全同一実験条件下で各元素の挙動を追跡した。その結果、ルビジウム,セシウム,ストロンチウム,マンガン,亜鉛及びイットリウムのシリカへの吸着量はpHが4.3から5.3に上昇するとともに増加し、セレンの吸着量はpH5前後で変化しないことがわかった。また、ルビジウム,セシウム,ストロンチウム,マンガン及び亜鉛のイネへの取込みは、pHの4.3から5.3への上昇にともない増加したが、イットリウム及びセレンのイネへの取込みはpHとともに減少した。以上から、上記の元素のイネへの取込みは、根細胞上イオン輸送系の吸着サイトを競合する水素イオンの濃度だけでなく、各元素のシリカへの吸着量にも大きく支配されることがわかった。
天野 光
プラズマ・核融合学会誌, 73(12), p.1351 - 1352, 1997/12
環境に放出されるトリチウムが植物に移行するプロセスの解析は、食物連鎖、内部被ばくの観点から重要である。1995年8月にカナダのチョークリバー研究所の野外実験場で、HTガスの連続放出実験が行われた。放出期間は12日間で、こまつな、ミニトマト、ラディッシュへの取り込みが調べられた。HTガスが地表に棲息するバクテリアによりHTOに化学形が転換し、HTOに転換したトリチウムが大気及び土壌から植物に取り込まれた。HTガス放出開始後、3日目頃からOBT濃度は直線的に上昇したが、12日の放出期間では平衡に達しなかった。本論文は、このHTガスの野外連続放出実験での植物におけるOBT形成を中心に解説した。被ばく線量は、植物組織等に有機結合したOBTの経口摂取線量はHTO経口摂取のさらに数倍であり、光合成による有機結合化、植物組織への転流に関しては、特に植物の可食部について定量的な評価が重要である。
天野 光; 新 麻里子
日本原子力学会誌, 39(11), p.929 - 931, 1997/00
環境に放出されるトリチウムが植物に取り込まれるプロセスの解析は、植物を動物が摂取し、またトリチウムを含む動植物を人間が摂取することから重要である。環境中に存在しまた原子力施設から放出されるトリチウムは主要な化学形として、水蒸気状(HTO)や水素ガス状(HT)の他、メタン状(CHT)やその他種々の有機結合型の形態として存在する。このうち被曝線量としては、例えば同じ量のトリチウムが人間に吸収摂取された場合HTOはHTの1万倍、CHTの100倍であるが、植物組織等に有機結合したトリチウムの経口摂取線量は、HTO経口摂取のさらに2.3倍と評価されている。こうしたことから、トリチウムの植物への移行、特に野菜や果物の可食部への移行プロセス、さらに光合成により有機化し有機生成物として可食部へ移行するプロセスの解析が重要である。本論文はトリチウムの植物への取り込みに関し、現在までの知見を解説した。
天野 光
JAERI-Research 96-029, 190 Pages, 1996/06
人間の呼吸に関わる地表面近傍大気中に存在する放射性核種で濃度が高くかつ人への被曝が無視できない、天然放射性核種であるRnとその短半減期娘核種(Po、Pb、Bi、Po)、宇宙線生成核種であるBe、人工起源であるSr、宇宙線でも生成し人工起源でもあるH、を主に取り上げ、それらの簡便でかつ精度の高い測定法の開発、大気中濃度変動や地表面への沈着挙動、植物への移行等の環境中挙動の解明、及び呼吸による内部被曝線量評価を行ったこれまでの研究成果をまとめたものである。
天野 光; 新 麻里子
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.136 - 145, 1996/00
核融合炉関連施設からのトリチウムの大気放出に関して、水蒸気状、ガス状、有機形態のトリチウムの放出が予想される。実験データに基づき、それぞれの化学形で放出されるトリチウムについて植物取り込みの機構の考察とその移行モデル及びパラメータの検証を行った。大気に放出されるトリチウムは、地表に棲息する微生物等によりその化学形を転換する。植物に最も取り込まれ易い化学形は水蒸気状のものであるが、ガス状のものは地表微生物により化学形を水蒸気状に変え、植物に取り込まれる。トリチウム標識メタン等有機形態のトリチウムも植物に取り込まれるがその機構は未だ不明である。植物に取り込まれるトリチウムは、光合成により有機化する。有機化の度合は植物の種や部位により異なり、そのモデル化にはさらに多くの実験が必要である。
天野 光
Fusion Technology, 28, p.797 - 802, 1995/10
植物によるトリチウム標識メタンガスの取り込みを調べた。トリチウム標識メタンは核融合炉ばかりでなく廃棄物処分場からも放出が予想される。密封型の暴露チェンバー内で鉢植えした数種類の植物をトリチウムで標識したメタンに暴露した。植物には光を照射し、ポロメータで光の強度を測定、また葉の気孔抵抗、蒸散量等、植物の生理パラメータを測定した。植物の光合成の機構の違いによる影響を調べるため、C3植物としてじゃがいも、こまつな、桜等、C4植物としてとうもろこし、CAM植物としてサボテンを選んだ。チェンバー内の温度、湿度、二酸化炭素、酸素及びメタンガス濃度を連続して測定した。光の存在下で植物の種類に関係なく、植物はトリチウムを取り込んだ。トリチウムは植物葉の可溶性部ばかりでなく誘起結合部にも検出された。このことは植物へのメタン型トリチウム移行が植物の種類によらず一般的な現象であることを示している。
大貫 敏彦; 坂本 文徳; 香西 直文; 山崎 信哉*; 塩津 弘之; 宇都宮 聡*
no journal, ,
放射性Csの移行への微生物の活性の影響を酵母を用いて調べた。その結果、微生物の活性がある状態でのCs取り込み量は休眠状態よりも大きかった。さらに、培地中に鉱物を添加することにより取り込み量の減少が見られた。したがって、酵母は活性条件では鉱物などと競合しながら細胞内にCsを取り込む。